NTT西日本は2月21日,「06」など加入電話で利用中の電話番号を引き継げるIP電話サービス「ひかり電話」を戸建住宅のユーザー向けに提供すると発表した。5月中旬の開始を予定している。110番など緊急通報に対応しており,加入電話の置き換えが可能となる。

 ひかり電話を利用できるのは,NTT西日本が3月から一部地域で開始する戸建て向けの新FTTH(fiber to the home)サービス「フレッツ・光プレミアム ファミリータイプ」のユーザー。IPv6への対応や,スループットの向上を図っている。従来の戸建向けBフレッツ・メニューのユーザーには,今後もひかり電話を提供しない見通し。

 料金体系はNTT東日本が2月に開始した戸建向けの「ひかり電話」と同様。基本料金が月額525円。フレッツ・光プレミアム ファミリータイプの利用料金や機器使用料を合わせると合計で月額5743.5円となる(インターネット接続サービスの料金が別途必要)。通話料金は,東西NTTのひかり電話や加入電話が相手の場合で全国一律3分8.4円。月額1470円で基本料金と1344円分までの通話料金をバンドルした準定額のプランもある。

 NTT西日本はひかり電話をBフレッツの集合住宅向けメニューのユーザー向けに,2004年9月から既に提供している。ただし基本料金や通話料金の体系が,今回発表した戸建向けと異なっている。そこで,5月に料金体系を戸建向けと同様のメニューに統一する。なおNTT東日本は,2月の戸建向けメニュー投入に合わせてメニュー統一を既に実施済み。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション