電気通信事業者協会(TCA)は2月7日,2005年1月末時点の携帯電話およびPHSの契約数を発表した。事業者別の月当たり純増数では,NTTドコモが2004年12月に引き続きトップ。ボーダフォンは純減に転落した。

 NTTドコモの契約数は,前月から18万4400増えて,4809万8600となった。「FOMA」の契約数は前月比81万7400増と2004年12月に引き続き好調。累計で931万6600契約に達した。au(KDDIと沖縄セルラー電話)は16万3700の純増で1892万2700契約。auの「CDMA2000 1x」は28万6000増の1711万5000契約と3G累計契約数の首位を堅持した。

 ボーダフォンは5万8700のマイナスで1515万2300契約となった。2004年12月に新機種を投入した3Gは16万900の純増だったものの,前世代に当たるPDC(personal digital cellular)は21万9600のマイナスと過去最大の減少を記録。そのため,全体では純減となった。3G端末の累計契約数も52万7300と他2社に比べ出遅れが目立つ。

 先月は1万5500増と好調だったツーカー・グループは,1500増の360万1100契約だった。純増は維持したもののやや失速した。

 携帯電話事業者合計の純増数は29万900で,累計の契約者数は8577万4700となった。TCAが統計を取り始めて以来最低の純増数で,市場の飽和傾向が顕著になった。

ウィルコムは300万契約に復帰目前

 PHSではウィルコム(旧DDIポケットとウィルコム沖縄)が唯一の純増で,前月比3万5000増の299万1200。この純増数には,1月にアステル沖縄から経営を引き継いだウィルコム沖縄の契約数3万2600を含む。

 NTTドコモは2万2700減の136万9200。アステル・グループは,東北インテリジェント通信,鷹山,中部テレコミュニケーション,STNetの4社の合計が5700減の14万3000契約だった。アステル沖縄はグループから外れた。

 なお1月から,アステル・グループのケイ・オプティコム(2004年12月末時点で15万2800契約)とエネルギア・コミュニケーションズ(2004年12月末時点で1万7500契約)が数値の公表を中止した。