NTT東日本は2月2日から4日まで,日経BP社主催のITソリューション展「NET&COM 2005」において,IPテレビ電話端末の「フレッツフォン」の展示,実演を実施している(写真)。ただし,テレビ・コマーシャルでやっているような家族のコミュニケーションを図るのが目的ではない。企業ユーザーに使ってもらうというコンセプトを打ち出している。

 会場の説明員によると「昨年の秋から,一般ユーザーだけでなく企業ユーザーへの売り込みを開始した」という。例えば,ある企業では,東京と遠隔地でスタッフの教育や採用面接に使っている。また,ある金融機関では,支店などから専門のスタッフがいるセンターをつないで相談を受けるといった使い方をしている。

 フレッツフォンの端末としては「VP1000」が2004年9月1日から販売されている。東西NTTのFTTHサービスの「Bフレッツ」,ADSLサービスの「フレッツ・ADSL」のフレッツフォン対応メニューを利用しているユーザーがテレビ電話機能を利用できる。価格は1台6万2790円,対向で10万円を超える。やや割高感があるものの,液晶画面上のタッチパネルで機能を操作できるなど使い勝手が工夫されている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)