日立製作所は2月1日,営業・保守サービスや看護,倉庫業務などを想定した各種モバイル・システム構築向けの製品群を発表,2月10日より提供を開始する。製品群は,(1)通信機能付き携帯情報端末「FLORA-ie MX1」,(2)システム構築支援サービス用の各種ソフトウエア,(3)回線契約代行などのカスタマイズ・サービスの3点で構成。これらを同社が一括して提供することで,企業のモバイル・システム構築需要に応えるのが狙い。

 (1)の「FLORA-ie MX1」(写真)は,4.0インチ型の液晶ディスプレイ,スライド式キーボードを採用。無線インタフェースとして,IEEE 802.11bおよびBluetooth(Ver.1.1)に対応。OSは「Windows Mobile 2003 Second Edition software for PocketPC 日本語版」。同社の直販価格は9万3450円。

 (2)のシステム構築支援サービス用ソフトウエアは,アクシスソフトの業務用ブラウザ「Biz/Browser for PDA」や,米シトリックス・システムズのシンクライアント・ソフト「MetaFrame クライアントソフト」,そのほかVPN(virtual private network)構築用ソフトや営業支援ソフトなどをそろえる。(3)のカスタマイズ・サービスは,出荷前の端末設定やアプリケーションのインストール・サービスなどを含む。価格は個別見積もりとなる。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション