シスコシステムズは1月27日,Webを使ったビデオ会議システムや電子メール,グループウエアなどを同社のIP電話環境と統合して使用できるシステム製品「Cisco MeetingPlace 5.3」を日本で正式発表した。1月1日から出荷中。米国では2004年12月1日に発表済み。既に大手外資系測定器メーカーなどがCisco MeetingPlaceを導入しているという。

 写真はCisco MeetingPlace 5.3を導入したクライアント・パソコンの例。Webブラウザから各種機能を利用できる。同社の液晶モニタ付きIP電話機から会議の予約なども可能。

 製品は,(1)各種モジュールを収容する専用シャーシ,(2)音声会議モジュール,(3)音声会議ソフトおよびユーザー・ライセンス,(4)Webビデオ会議用ソフトおよびユーザー・ライセンス,(5)H.323/SIPゲートウエイ・ソフト,(6)電子メール・ゲートウエイ・ソフト,などで構成。オプションとしてPRI(primary rate interface)モジュールなども用意する。

 価格は,ビデオ会議用ライセンスが30ユーザー分付いた「Cisco MeetingPlace 8106 30UL IP ソリューション バンドル」が1042万5000円(税抜き)から。OutlookやLotus Notesと連携できるオプションも用意する。各ソフトウエアの実行環境として,別途,同社の専用サーバー機「Cisco Media Convergence Server(MCS)」や,呼制御サーバー・ソフト「CallManager」を導入したIBMやヒューレット・パッカードのサーバー機が必要。

 なおCisco MeetingPlaceは,旧ラティテュード・コミュニケーションズが開発した製品。シスコは2003年11月に同社の買収を発表,2004年1月に買収を完了した。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション