DDIポケット(2月にウィルコムに社名変更予定)は1月18日,“体感”1Mビット/秒をうたう新サービスの開始日を発表。さらに今後は法人市場に力を注ぐという営業戦略を明らかにした。

 体感1Mビット/秒の新サービスは,(1)最大通信速度256kビット/秒のPHSデータ通信サービス「エアエッジ プロ」,(2)データ圧縮や通信手順最適化で最高5倍の高速化を実現する「エアエッジ メガプラス」で構成する。エアエッジ プロは2月18日にサービスを開始。月額料金は「つなぎ放題」コースで1万2915円,月当たり25時間まで定額の「ネット25」は7245円,月当たり20万パケットまで定額の「パケコミネット」は6510円。

 エアエッジ メガプラスのサービス開始日は2月2日。月額料金はエアエッジ プロでは無料だが,最大32kまたは128kビット/秒のサービスでは有償である。コースにより料金が異なり,つなぎ放題では1050円,ネット25とパケコミネットでは525円だ。7月31日まではお試し期間として無料で利用できる。なおエアエッジ メガプラスはパソコンでの利用を前提としている。

 さらに音声端末でのブラウジングを高速化する「高速化サービス」を2月2日にサービス開始する。月額315円で,4月30日までは無料お試し期間となっている。

提案型に法人向けの営業体制を一新

 今後の営業戦略として,法人市場への注力を掲げた。1月17日付で就任した八剱洋一郎社長(写真)は,「従来はテータ伝送と音声通話という『システムを構成する1要素』を提供するだけだった。今後はPHSをどう使うのか提案していく形にする」と法人営業への取り組みを一新する決意を述べた。従来の同社の法人向けビジネスは,カード型端末や音声端末の一括契約がほとんどだった。

 営業体制も変更する見込み。八剱社長によると,現在の法人ユーザーはユーザー企業自身で技術を検討して導入に至ったケースが多いという。「残念ながら当社の営業は関わっていない。これでは技術的に判断できる企業しか来なくなる」と危機感をあらわにした。今後はウィルコムの営業担当社員が,業界業種別のソリューションを法人ユーザーに提案していく形になる。