PHSサービスを提供する鷹山(YOZAN)は12月21日,通信機器の設計・開発・販売・保守などを手がけるベルネットと資本業務提携することで合意したと発表した。今後鷹山は,PHSの基地局に無線LANネットワークを加え,そこにベルネットが持つSIPベースの音声・データ通信機能を統合する。そして音声・データの定額通信サービスの提供を目指す計画だ。

 鷹山は現在,首都圏の1都8県に約4万2000のPHS基地局を持つ。このうちまず,山手線の中にある基地局に無線LANのインフラを加え,法人向けのテスト・サービスを開始する。2005年度中には,無線LANのインフラを持つ基地局数を4000まで増やす計画だ。

 2005年中には,無線LANネットワークを使って音声・データの定額通信サービスを開始する。さらに無線LANネットワークは,2006年春に東京/神奈川/千葉の主要エリア,2007年度には1都8県に構築する予定だ。ただし事業の詳細は,2005年2月に発表するとしている。両社の資本・業務提携は1月上旬に締結される見込みである。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション