PHS最大手のDDIポケットは12月10日,日本テレコム取締役執行役副社長の八剱洋一郎氏を代表取締役社長として迎え入れることを発表した。2005年1月17日に就任する予定。現社長の山下孟男氏は新設の取締役副会長となる。
八剱氏は日本IBM出身で,1999年にAT&Tグローバル・ネットワーク・サービス・ジャパンの社長に転身し,2001年に日本AT&Tの社長に就任した。その後,2003年9月に日本テレコムへと移籍。八剱氏はソフトバンクによる日本テレコム買収後に副社長へと昇格していた。
同氏はモバイル事業に携わったことはないものの,「IT業界に詳しく法人・ソリューション営業の豊富な経験があるうえ,49歳と若いこと」(DDIポケット)で白羽の矢が立った。10月にDDIポケットの筆頭株主となった米投資会社カーライル・グループの意向も大きく働いた。
日本テレコム,パワードコムに続き大手通信事業者のトップに日本IBMの出身者が就くことになる。