NTT東日本は11月29日,FTTH(fiber to the home)サービスの新メニュー「Bフレッツ ハイパーファミリータイプ」を発表した。1Gビット/秒の新技術「GE-PON」(gigabit Ethernet-passive optical network)を導入して提供する。GE-PONに対応したFTTHサービスは,ソフトバンクBBの「Yahoo! BB 光」に続いて二つ目。

 ハイパーファミリータイプは,光ファイバを加入者線の途中で分岐して,複数のユーザーで共用。最大32人で,1Gビット/秒の帯域をシェアする。これまでの戸建て向けサービス「Bフレッツ ニューファミリータイプ」では155Mビット/秒の帯域を複数ユーザーで共用してきた。ただし,各ユーザーの最大速度はこれまでと同様に100Mビット/秒となる。

 月額料金はニューファミリーと同額で,配線使用料や回線終端装置利用料を含めて5880円。NTT東日本は,ニューファミリーで利用してきた「BPON」対応機器の調達を中止しており,今後はハイパーファミリータイプに力を入れる方針だ。

 ハイパーファミリータイプは,11月30日に首都圏の一部で開始。その後,2005年1月までに,NTT東日本がカバーする県庁所在地などに拡大する。2005年4月までに,NTT東日本のBフレッツ提供エリア全域に拡大する。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション