NTTドコモは12月1日から企業向けサービスを拡充する。携帯電話によるリモート・アクセス・サービス「ビジネスmoperaアクセスシンプル」と,リモート・アクセス時にパケット通信代を企業側に課金するサービス「FOMAパケット・フリーサービス」と呼ぶメニューを始める。

 ビジネスmoperaアクセスシンプルは,ユーザー企業がLAN上に中継用サーバーを設置することで,外出先から社内のシステムにアクセスできるようにする。インターネットを利用してNTTドコモとユーザー企業を接続するため,既存のインターネット接続回線やルーターはそのままで導入できるのが特徴だ。従来のビジネスmoperaのメニューでは,専用線やインターネットVPNでNTTドコモとユーザー企業を接続する必要があった。

 月額料金は,1契約当たり1050円でリモート・アクセスするユーザーに割り当てるIDごとに月額525円が必要となる。ほかに初期料金として2100円の契約事務手数料がかかる。

 FOMAパケット・フリーサービスは,リモート・アクセス・サービス「ビジネスmoperaアクセスプレミアムFOMAタイプ」または「ビジネスmoperaアクセスプロ」を利用する企業が対象。携帯電話端末は第3世代携帯電話サービス「FOMA」に限る。外出先からLANにリモート・アクセスした際のパケット通信料を,着信したユーザー企業に課金する。個人保有のFOMA端末でリモート・アクセスしても,個人には通信料が課金されない。

 月額料金は,契約ユーザーのアクセス先を識別する「アクセスポイントネーム」一つ当たり1050円。通信料は一パケット当たり0.21円。また初期費用として,サービス申し込み時に2100円の工事費がかかる。