携帯電話事業への参入を表明しているソフトバンク・グループが,携帯電話事業を担当する新会社「BBモバイル」を10月に設立していたことを明らかにした。同社は携帯電話事業開始までのフィールド実験や事業シミュレーションなどを担当する。参入が決定した場合,同社が携帯電話事業者として存続するかは未定だ。

 BBモバイルは,ソフトバンクBBと日本テレコムで移動体通信部門を担当する社員が出向する形で,10月1日にソフトバンクBBの100%子会社として設立された。来週をメドに株式を移動し,ソフトバンク・グループの持ち株会社ソフトバンクの子会社になる予定。形式上は,ソフトバンクBBや日本テレコムの兄弟会社となる。

 最高経営責任者(CEO)にはソフトバンクの孫正義社長,最高執行責任者(COO)には日本テレコムの常務執行役を兼任するソフトバンクBBの宮川潤一常務が就任している。

(白井 良=日経コミュニケーション