ソフトバンクは同社とグループ各社の社名変更について本格検討に入った。検討委員会で話し合っている最中で,今年中には結論を出す。変更の方針については孫正義社長が11月10日の決算発表の席上で表明していた(写真)。

 現在は“本業”である「ソフトバンク」のソフトウエア流通事業のほか,個人向けブロードバンド・サービス事業のYahoo! BBを展開する「ソフトバンクBB」,法人向け通信事業の「日本テレコム」,買収を表明している球団「福岡ダイエーホークス」の運営など,さまざまなブランドと企業がグループ内に存在し,増え続けている。10月には英ケーブル・アンド・ワイヤレスの日本法人ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(C&W IDC)の買収も発表している。

 これら各社の社名を変更して統一,ブランドの一体感を出すのが狙い。

 社名変更の結論を年内と区切っているのは,球団経営を見据えているためだ。「対戦表やグッズへの盛り込みを考えれば,年内がデッドライン」(広報室)としている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション