波長1.55マイクロ・メートル,パルス幅30ナノ・セコンド,試験光発射準備。発射!--

 NTTグループのアクセス回線技術の展示会「つくばフォーラム2004」で,NTT-MEがBフレッツ故障・修理作業の寸劇「光速線隊MEレンジャー」を上演している(写真)。NTT地域会社のFTTH(fiber to the home)サービス,Bフレッツをどのように保守しているのかを説明するものだ。ユーザー宅に出向き,専用器具を利用して検査を実施。電柱の上にある光ファイバの分岐装置周辺が故障場所であることを突き止める。

 NTT-MEが伝えたいのは,PON(passive optical network)技術を使ったBフレッツの新しいサービス・メニューの保守体制について。PON技術は1本の光ファイバを複数のユーザーで共有するため「問題の切り分けが従来のサービスより難しい。そこでマニュアルや教材を作成してスキルを上げている」(NTT-ME エンジニアリングビジネス本部)という。社内に向け,作業品質向上への意識を高める狙いもある。

 つくばフォーラム2004は,茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所で22日まで開催している。参加できるのはNTTグループもしくは取引先の社員のみである。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション