茨城県つくば市のNTTアクセスサービスシステム研究所で開催中の展示会「つくばフォーラム2004」で,FTTH(fiber to the home)の新技術「GE-PON」(gigabit Ethernet passive optical network)機器の実演デモを実施している(写真)。東西NTTはFTTHサービス「Bフレッツ」を提供中だが,12月にもGE-PONを使った新メニューを開始する予定だ。

 GE-PONは,加入者線の途中で光ファイバを分岐し,1Gビット/秒の帯域を複数ユーザーで共用する技術。光ファイバを共用してユーザー当たりのコストを抑制できることと,1Gビット/秒の高速性とが大きな特徴である。さらに,回線やアプリケーションによって,速度保証や優先制御機能も装備する。

 つくばフォーラムでは,GE-PONの優先制御機能をアピールするデモを実演している。GE-PONで,優先度が高い端末と優先度が低い端末を設定し,大きなトラフィックを流す。優先度が低い映像は乱れるものの,優先度が高い映像は乱れずに伝送できた。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション