CATV統括会社のジュピターテレコム(J-COM)は10月18日,グループのCATV局が無線LAN機能付きのケーブル・モデムを提供すると発表した。最大30Mビット/秒のインターネット接続サービス「J-COM Net プレミア」のユーザー向けに,10月28日から月500円(税別)でレンタルする。無線LAN機能付きのADSL(asymmetric digital subscriber line)モデムはこれまでにもあったが,ケーブル・モデムは珍しい。

 J-COMが採用するのは,米シスコシステムズが買収した米リンクシス製と,米モトローラ製の2種類である。両製品とも,ケーブル・モデムの機能はDOCSIS(data-over-cable service interface specifications)2.0に対応。上り,下り共に30Mビット/秒の帯域を複数ユーザーで共用する仕様である。

 無線LANは,最大54Mビット/秒のIEEE 802.11gと最大11Mビット/秒のIEEE 802.11bに対応する。このほか,ファイアウォール機能なども装備している。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション