ソフトバンクは10月4日,同社が100%出資する日本テレコムが保有するすべてのイー・アクセス株式と,新株予約権を売却すると発表した。

 ソフトバンクとイー・アクセスはADSL(asymmetric digital subscriber line)事業で競合する関係だが,これまでソフトバンクがイー・アクセスの間接的な株主という矛盾した関係となっていた。今回,日本テレコムが株式を売却することで,このいびつな資本関係が解消されることになる。

 日本テレコムが売却するのはイー・アクセスの株式16万6670株と新株予約権1万1852個(5万9260株相当)。今後,証券会社の仲介で売却先が決まる。売却金額や時期については未定だが,売却代金は日本テレコムの事業資金になるとしている。