電気通信事業者協会(TCA)が9月7日,2004年8月末時点の携帯電話契約数を発表した。事業者別の月当たり純増数では,auグループ(KDDIと沖縄セルラー電話)がNTTドコモを逆転。3カ月ぶりに首位に返り咲いた。また先月純減に転落したボーダフォンが持ち直し,純増となった。

 auの契約数は,前月から19万6900増えて,1800万7800契約となった。2位のNTTドコモは11万2100の純増で4674万5400契約。3位のボーダフォンは1万8300増の1512万4000契約だった。純増数シェア争いは,第3世代携帯電話(3G)サービスの伸びで,前世代の携帯電話の減少をどれだけカバーできるか――が鍵になっている。

 auの「CDMA2000 1x」は37万6300増で1551万1800契約だった。NTTドコモの「FOMA」の契約数は前月比62万8500増と好調を維持。累計では590万200契約に達した。だがNTTドコモは,PDC(personal digital cellular)の契約数が51万6400減で,前月より5万3600契約のマイナス。FOMAの増加分を食ってしまった格好だ。ボーダフォンは,3Gサービス「Vodafone Global Standard」(VGS)の純増数が1万8700と前月を下回ったものの,PDCの減少が400にとどまったため純減を免れた。

 4位のツーカー・グループは,前月比1万1000のマイナスで累計加入数は359万600となった。携帯電話事業者合計の純増数は31万6400で,増加ペースは前月より12万1100落ちた。累計の契約者数は8346万7800となった。

 PHSの加入者数ではDDIポケットが唯一の純増で,累計加入者は3000増の292万2400になった。3月末から6カ月連続の純増となる。NTTドコモは2万6900減の148万2900,アステル・グループは3万7000減の50万5100。PHS全体の累計加入数は6万600減の497万1300となり,1997年以降で初めて500万加入を下回った。




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