NTT東西地域会社は8月30日,「03」や「06」など,加入電話で利用中の電話番号を引き継げるIP電話サービス「ひかり電話」を開始すると発表した。NTT東日本は9月1日に,NTT西日本は9月15日に開始する。東西NTTが自ら,加入電話からIP電話へ移行を促すサービスである。

 ひかり電話は,050を使うIP電話サービスでは利用できない「110」,「119」などの緊急通報や,NTTグループの着信者課金サービス(フリーアクセス,フリーダイヤル)に発信できる。ただし,時報(117)など利用できないサービスもある。

 料金は,月額固定でかかる「ひかり電話利用料金」と通話料金で構成。ひかり電話利用料金は月額997.5円。アクセス回線に東西NTTのFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ マンションタイプ」を利用するため,実際の月額料金の合計は4042.5円(東日本),3979.5円(西日本)からとなる。通話料金は,加入電話への発信やひかり電話同士の通話が全国一律3分8.4円など。

 NTT東日本は,Bフレッツ マンションタイプの値下げもIP電話サービスと同じ9月1日に実施する。同一の集合住宅で8ユーザー以上の契約が見込める場合の「プラン1」を月額3045円(従来は月額3675円)に,16ユーザー以上見込める場合の「プラン2」を同2625円(同2992.5円)に値下げする。

(島津 忠承=日経コミュニケーション