総務省は8月10日,7月末時点のxDSL(digital subscriber line)回線数の速報値を発表した。6月末の1206万8718回線から25万6976増の1232万5694となった。単月の増加数は6月の24万9541を若干上回った。

 事業者別の加入者数では,ソフトバンクBBの新規加入者数が6月に続いて低調だった。6月単月の回線増加数は7万3000で,5月の9万5000に比べて,2万2000減少した。6月に発覚した,IP電話サービス「BBフォン」の発信記録漏えい事件が7月に入っても新規獲得に影響しているようだ。累計の加入者数は7月末で435万5000。他社との相対関係で変わる累計のシェアは,前月に比べ0.2ポイント減の35.3%となった。

 NTT東西地域会社の「フレッツ・ADSL」は,10万8213回線増の455万5264。内訳はNTT東日本が253万60,NTT西日本が202万5204である。累計シェアは東西NTT合わせて37%。6月より0.2ポイント増えた。ソフトバンク,東西NTT両陣営の差は6月の1.3ポイントより開き,1.7ポイント差となった。