総務省は早ければ今週中にもソフトバンクBBに対して,業務改善命令や指導などの処分を行う。ソフトバンクBBが提供するIP電話サービス「BBフォン」の通話記録が流出した事件を受け,通信事業者としての管理体制の改善を求める。

 IP電話サービスの通話記録漏えいを巡っては,約140万件の通話記録を取得した不正アクセス禁止法違反容疑などで,7月16日に警視庁が被疑者を東京地検に書類送検している。同日,ソフトバンクBBでは総務省に対して一連の経緯を報告した。

 ソフトバンクBBの報告を受けた総務省では現在,処分内容を検討中。「電気通信事業として個人情報の管理に支障があると判断した場合は,業務改善命令を出す可能性もある」(総務省)としている。

 ソフトバンクBBは,4月14日にADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス「Yahoo! BB」の顧客情報流出事件で情報管理徹底と再発防止に努めるよう行政指導されたばかり。