総務省は,「050」から始まるIP電話専用番号の7月1日時点での配布数を公表した(表)。番号の総数は1601万で,今年3月末時点の1302万番号から299万増えた。

 増加分のほとんどはNTTコミュニケーションズ(NTTコム)が取得した。3月末に151万番号だったが,6月末までに267万を上乗せし,合計で418万番号となった。取得番号の総数でKDDIを上回り,3位から2位となった。このほか,ぷららネットワークスが17万上乗せして50万に,日本テレコムが8万追加で25万となった点が目立った。

 050番号を取得した事業者の数は,3月末から3社増えて28となった。具体的には,フリービットが4万,ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCが2万,メディアが1万,それぞれ番号を取得した。

 なお,現在最も番号を多く取得している事業者はソフトバンクBBである。3月末の813万から変わらないが,番号総数の半分を占めている。

 050番号は,配布を始めた2002年11月の時点では総数が660万。事業者数は5社であった。

表 7月1日時点での「050」番号の配布数
表 7月1日時点での「050」番号の配布数

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション