NTTドコモは7月1日から,携帯電話同士で画像付きメールをやり取りできるサービス「iショット」の機能を拡張する。第3世代携帯電話(3G)サービス「FOMA」の対応端末から静止画像付きメールを送信する際の最大サイズを,約10Kバイト(1万バイト)から100Kバイトに拡大した。

 送信者が1万バイト超の画像付きメールを送る場合,あて先アドレスのドメイン名を「@p.docomo.ne.jp」に変更して送る。この画像はいったんiモード・センターに蓄積され,受信者に画像閲覧用のURL(uniform resource identifier)付きメールで通知される。受信者は画像付きメールを直接受信するのではなく,このURLに携帯電話のブラウザからアクセスすることで縮小された画像データを閲覧する。画像データはFOMA端末向けには20Kバイト以下,PDC端末向けには8Kバイト以下に,センター側で自動的に縮小する。

 これまで3G端末から送信できる画像付きメールの最大容量では,KDDIやボーダフォンがNTTドコモを大きく上回っていた。KDDIの3Gサービス「CDMA 1X WIN」では最大150Kバイト,「CDMA2000 1X」では最大100Kバイト。ボーダフォンの「Vodafone Global Standard」では最大200Kバイトである。どのサービスも,NTTドコモは送信容量の点で,ようやくKDDIとボーダフォンに近付いたことになる。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)