ネットワーク・インテグレータのネクストコムは,7月1日からSSL-VPN(secure sockets layerを使う仮想閉域網)のマネージド・サービス「NextCom CyberWatch for SSL-VPN」を開始する。SSL-VPN装置をレンタルで提供してユーザー企業のネットワークに置いてもらい,24時間365日の監視も請け負う。

 同サービスは料金体系に特徴がある。サービス利用料金は,月額5万円の「基本料金」,ユーザーID単位で課金する定額の「通信料金」(1ユーザーID当たり月額400~800円)からなる。ただし,月に1回も通信しなかったユーザーIDについては通信料金を課金しない。

 レンタルする機器は,米アベンテイルのSSL-VPNアプライアンス「EX-1500」。同時接続ユーザー数がおよそ1000まで対応する中~大企業向けの機器である。少しずつ利用ユーザーを増やしていっても,1000人くらいまでならば機器を替えずに済む。EX-1500のオプションで,Web以外のアプリケーションからもSSL-VPNを使えるようにする「Aventail OnDemand」も,標準メニューで提供する。

 料金は,初期設定費用が10万円,月額基本料金が5万円。1ユーザーID当たりの月額通信料金は,ID数が1~399まで800円,400~599まで700円,600~799まで600円,800~1499まで500円,1500超は400円となっている。なお,認証サーバーはユーザー企業側が別途用意する必要がある。RADIUS(remote authentication dial-in user service)/LDAP(lightweight directory access protocol)/Active Direcrotyのサーバーを利用できる。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)