KDDIはアイ・オー・データ機器などと共同で,ライブ・カメラから携帯電話への個人向けストリーミング映像配信サービス「ケータイモニタリングサービス CAMon EZ」を7月8日から開始する。自宅や店舗などに設置したライブ・カメラからの映像・音声を,携帯電話の画面上でリアルタイムに確認できる。KDDIが提供している第3世代携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」の対応端末で利用できる。

 同サービスは,アイ・オー・データ機器と,業務用カメラ監視システムなどを手がけるメガチップスシステムソリューションズが,KDDIのブラウザフォン・サービス「EZweb」の公式コンテンツとして提供する。

 このサービスに登録したユーザーは,まずライブ・カメラをインターネット回線と接続する。カメラで撮影している映像を,アイ・オー・データ機器のダイナミックDNSサービス「iobb.net」のサーバーと,KDDIが運用する映像配信サーバー,およびCDMA 1X WINのパケット通信網を介して携帯電話機で受信できる。CDMA 1X WINの下り平均600k~800kビット/秒という高速性を生かして,毎秒15フレームのなめらかな映像を視聴できる。パケット通信の定額制プラン「EZフラット」を適用できるため,映像データを受信するほどパケット通信料がかさむといった心配も不要である。

 利用料は,視聴できるユーザー数によって(1)1ユーザーまでの「パーソナルコース」(月額2940円,ただし2004年末までは月額1995円),(2)5ユーザーまでの「ファミリーコース」(月額5250円)--の2種類。このほか,アイ・オー・データ機器のネットワーク対応ライブ・カメラ「BROAD STREAM RT」を用意する必要がある。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)