KDDIは6月16日,8月1日から定額パケット・サービス「EZフラット」のサービス内容を改定すると発表した。従来月額4410円で提供していた料金を月額2100円から利用できるようにして,サービス名称も「ダブル定額」に変更する。定額プランを契約する際の料金の“敷居”を低くして,加入者のさらなる拡大を目指す。

 ダブル定額はKDDIの第3世代携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」向けのプラン。契約者の料金体系は次のようになる。まず,1カ月の通信量が4万パケット未満の場合は月額2100円の定額料金となる。通信量が4万パケットを超えた場合,8万4000パケットまでは1パケット当たり0.0525円が2100円とは別に課金される。ただし8万4000パケット以上はいくら通信しても,4410円の定額で利用できる。

 既にEZフラットを利用中の契約者は,8月1日以降は自動的にダブル定額に移行する。同日会見した小野寺正社長は「定額プランに加入する入り口(となる料金)を下げて,加入者をさらに拡大したい」とコメント。2003年10月から8カ月連続で純増数1位をキープしている勢いを持続させたい考えだ。

 KDDIは「CDMA 1X WIN」向けのパケット割引サービス「パケット割引WIN」の値下げも8月1日から実施する。従来,1万2000パケットの無料通信分を月額1260円で提供していたプランを月額1000円に値下げし,無料通信分も1万2500パケットとする。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)