ソリトンシステムズは,パソコン用の認証クライアント・ソフト「Soliton 1XGate」を6月15日に出荷する。認証手順の標準規格「IEEE 802.1x」を採用した無線LANネットワークなどで利用できる。

 IEEE 802.1xは有線LANでも利用できるが,最近では無線LANの認証に使われるケースが多い。利用には,802.1x準拠のネットワーク機器とEAP(extensible authentication protocol)に対応したRADUIS(remote authentication dial in user service)サーバー,そしてパソコン用クライアント・ソフトである「サプリカント」が必要。Soliton 1XGateはそのサプリカントである。

 サプリカントはWindows XPや2000ではOSが標準搭載しているが,すべてのWindows OSが備えるわけではない。また,標準搭載のサプリカントの機能に不満なこともある。Soliton 1XGateはWindows 98以降のWindows OSで動作する。サプリカントは認証サーバーや無線LANカードに付属するケースはあるが,単品の販売は珍しい。

 この製品の特徴として,Windowsログオンの前に802.1x認証ができることがある。ネットワークに接続してからWindowsドメインにログオンする流れが容易に実現できるという。

 価格は100ユーザーの場合で20万円(税別)から。EAPはEAP-MD5,EAP-TLS,EAP-TTLS,Microsoft PEAPをサポートする。同社では今後,ICカードなどを使った認証システム「Soliton SmartON」との連携や,社外からの持ち込みパソコンをつながせない機能などを追加する計画だ。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)