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Yahoo!漏えい事件の容疑者はソフトバンク発行雑誌の執筆者

2004/05/31

 ソフトバンクBBは5月31日,Yahoo! BBの顧客情報漏えい事件に関して5月30日警視庁に逮捕された2人の容疑者のうちの1人がフリー・ライターとして,同じソフトバンク・グループのソフトバンク・パブリッシングが発刊するパソコン誌「PC JAPAN」に執筆していたことを明らかにした。ソフトバンク・パプリッシングでは「犯罪の温床になる,社会にとって不利益な情報があった事実を重く受け止める」として,同誌を当面の間休刊すると発表した。今後,「ソフトバンク・パブリッシングの経営陣に対する処分も検討する」(ソフトバンク・グループ代表の孫正義ソフトバンクBB社長)。

 ソフトバンクBBに対する恐喝未遂事件では,湯浅輝昭被告(恐喝未遂で公判中)と木全泰之被告(同)の2つのルートが独自に存在したことが明らかになっている。警視庁では,湯浅被告の事件に関わっていた容疑で,5月30日に冨安泰生容疑者と森琢哉容疑者を逮捕した。冨安容疑者は「BEAMZ」というペンネームで,PC JAPAN誌に頻繁に執筆していた。

 顧客情報の具体的な入手に関しては,冨安容疑者の知人で2002年5月から2003年2月までソフトバンクBBのシステム関連業務に業務委託者として関わった,内部の「協力者」の存在も明らかにした。冨安容疑者らはこの協力者から顧客データベースのアカウントとパスワードを入手,東京・新宿のインターネット・カフェで460万件の顧客情報を持ち出した。なお,この内部協力者もPC JAPAN誌に執筆経験があるという。ただし,現在も警察が捜査中だとして,氏名などの公表は避けた。

 孫正義社長は「これで,容疑者がほぼ全員逮捕された。2次流出が原因とみられる被害の問い合わせは現在のところ0件。460万件も情報が漏れたので,もし2次流出が起きていれば,考えられないほど問い合わせが来ただろう。事実上(2次流出は)なかったと理解している」と語り,事件の全容が解明したとの考えを示した。

 全容が解明したことから孫社長自身の責任問題について話が及ぶと,「デジタル革命を全うするのが私の責務。途中で投げ出すつもりはない」(孫社長)と,辞任の意向をきっぱりと否定した。

(堀越 功=日経コミュニケーション)

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