NTTコミュニケーションズは,同社のMPLS(multiprotocol label switching)タイプのIP-VPNサービス「ArcstarグローバルIP-VPNサービス」をインドにおいて5月末より提供開始すると発表した。例えば,インドに進出する企業はArcstarと結んだ拠点とシームレスに通信できるようになる。

 インドにおけるIP-VPNサービス提供は,5月21日にインド国内の通信事業者最大手のビデッシュ・サンチャ・ニガムとの提携によるもの。NTTコムはインドにIP-VPN関連の通信設備を設置した初の日系通信キャリアとなるという。

 インドには優秀な開発エンジニアが多く,日本や欧米を中心に多数の海外企業が進出しており,ネットワーク通信サービスの需要は少なくない。これまで,NTTコムもインドにおいてフレーム・リレーなどの旧来型のサービスを提供していたが,更に需要が見込めると判断し,サービス提供に踏み切った。

 提供サービスのメニューは,日本と同じサービスにほぼ準拠する。通信速度は64kビット/秒~2Mビット/秒を用意。2Mビット/秒を超える通信速度については個別見積もりとなる。

(小野 亮=日経コミュニケーション)