アルプス電気は5月18日,11Mビット/秒の無線LANの標準規格IEEE802.11bに対応したモジュール部品「UGGZシリーズ」を開発し,量産を開始したと発表した。無線LAN機能内蔵のノート・パソコンに搭載されている「Mini-PCIモジュール」より容積を95%減の11.0mm(W)×13.7mm(D)×1.8mm(H)に抑えた。消費電力は1mW(待機電力)。IEEE802.11b対応のMini-PCIモジュールの消費電力は数十mWという。

 小型,低消費電力のため携帯電話やPDAなど小型の機器で利用されることを想定している。携帯電話端末を社内で利用する際には,無線LANにつながるVoIP電話機として利用する「モバイル・セントレックス」のサービスが今夏から始まる。こうした動きも視野に入れた製品である。

 さらに,同社では54Mビット/秒の伝送速度を持つIEEE802.11g対応の製品も開発中。容積は,今回発表のIEEE802.11b対応製品と同等かそれ以下となる。量産開始は2005年の第1四半期を予定。

(安藤 正芳=日経NETWORK)