総務省は5月14日,4月末時点のxDSL(digital subscriber line)回線数の速報値を発表した。4月末は1151万4995と,3月末の1119万6830から,4月単月で31万8165増えたことになる。単月の増加数が30万を超えるのは,1月以来のことである。
好調だったのは東西NTTの「フレッツ・ADSL」。4月単月で14万7112の新規加入を獲得した。ここ3カ月の単月の増加数をみると,2月が9万2011,3月が12万4951と新規獲得ペースが加速している。累計では423万5969に達した。累計シェアは東西NTT合計で36.7%になり,前月よりも0.2ポイント増えた。
一方で,ソフトバンクBBの4月新規加入数は7万3000と,前月とほぼ同じだった。4月末の加入者数は407万であり,累計シェアは前月より0.5ポイント減の35.3%となった。2カ月連続しての減少である。「現在は顧客情報漏えいの影響で,新規加入数が伸び悩んでいるが,これから徐々に巻き返したい」(ソフトバンクの広報担当者)。2月に発表した「2005年9月までに加入者数600万を達成」という目標に変更はないとする。
3月単月の増加数で8万2000回線と初めてトップになったイー・アクセスは「回線数は公開できないが,3月と比べて加入者数に大きな差はなく,引き続き好調を維持している」という。
(安藤 正芳=日経NETWORK)