電気通信事業者協会(TCA)は5月12日,2004年4月の携帯電話加入数を発表した。au(KDDIと沖縄セルラー電話)が前月から28万7800増加し,2003年10月から7カ月連続で純増シェア1位をキープ。2位のNTTドコモを10万以上引き離した。auの累計加入数は1724万6600に達した。

 NTTドコモは18万4400の純増となり,累計では4611万1200加入となった。従来のPDC方式携帯電話ユーザーが34万6100人減少したが,第3世代携帯電話(3G)サービス「FOMA」は53万500人増加してカバーした。FOMAの累計加入数は357万5700に達し,増加ペースにはずみをつけている。

 伸び悩んでいるのが3位のボーダフォンだ。関西・中国地方では加入者数が純減し,全体では2万4600人の純増にとどまった。累計加入数は1502万7000。PDC方式携帯電話ユーザーが1万900増えた一方で,3Gサービス「Vodafone Global Standard」(VGS)の純増数は1万3700と,依然として低空飛行の状態が続いている。VGSの累計加入数は15万1400である。

 ツーカー・グループは加入者の減少傾向に歯止めがかからず,前月から7300減って累計362万4500となっている。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)