イスラエルのセキュリティー・ベンダーであるチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは5月12日,セキュリティ専用装置の新製品「Check Point Connectra」を発表した(写真)。同製品の特徴は,SSL-VPN専用装置にサーバーの防御機能まで統合している点。リモート・アクセスを容易にするだけでなく,バッファ・オーバーフローなど,サーバーへの攻撃を同製品1台で防げる。中規模から大規模の企業ユーザーに売り込む。

 Connectraの機種は,「Connectra 1000」,「同 2000」,「同 6000」の3種類。利用できるユーザー・ライセンス数や追加できるオプション機能がそれぞれ異なる。例えばConnectra 1000の場合,ライセンス数を50ユーザー,100ユーザー,250ユーザーの三つのメニューから選べる。価格はConnectra 1000に50ユーザーのライセンスを付けた場合で,190万円からになる予定。6月までに出荷を開始する。

 またチェック・ポイントは,同社が既に販売しているファイアウォール/VPN製品である「Check Point VPN-1」に,Connectraに搭載したSSL-VPN機能をインストールできる追加モジュール製品も別途販売する。こちらは,25ラインセンスで36万8000円からで,7月に出荷を始める予定。

 チェック・ポイントのジェリー・アンガーマン社長は「日本は,チェック・ポイントの全売上高の10%を占める重要な市場。国別に見ると4番目の市場規模だが,いずれ最大の市場である米国に次ぐ規模に成長するはず」と,日本市場への売り込みに強い自信を見せた。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)