ファイアウォール・ベンダーの米ソニックウォールは2004年6月にも,クライアント・パソコンのセキュリティを確保するための新製品「グローバル・セキュリティ・クライアント1.0」の日本語版を発売する。VPN(仮想閉域網)クライアントとパーソナル・ファイアウォールを統合したクライアント・パソコン用のソフトウエアである。

 同社のプロダクト・ライン・マネージャ,マービン・アラムギア氏は「脆弱性のポイントはこれまでサーバーにあったが,今後はデスクトップ・パソコンのブラウザやアプリケーションになってくる」と説明する(写真)。グローバル・セキュリティ・クライアントを導入すると,「ソニックウォールの管理ツール(SonicWALL GMS)からパーソナル・ファイアウォールのポリシーを強制的に一括配布して,リモート側のユーザーが一切変えられなくなるよう設定できる」(アラムギア氏)。

 グローバル・セキュリティ・クライアントの価格は未定。次期バージョンの2.0では,アンチウイルス機能も統合する計画だ。アンチウイルス機能が統合されると,“最新のパターン・ファイルに更新しないとインターネットに接続できない”機能がより使いやすくなる(現在は別途クライアント・パソコンにアンチウイルス・ソフトをインストールする必要がある)。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)