アッカ・ネットワークスは4月27日,同26日の11時44分ころから22時51分ころにかけて,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスの一部機器に障害が発生し,NTTコミュニケーションズのインターネット接続サービス「OCN」に接続できなくなる事象が起きていたと発表した。

 この障害により,OCNのユーザーの一部はインターネット接続とIP電話サービスが利用できなくなった。NTTコミュニケーションズは,27日の0時10分ころに復旧を確認している。今回の障害で影響があったユーザーは東京,神奈川,千葉,埼玉,茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野,静岡の11都県でアッカのADSLサービスからOCNを利用するユーザーのうち1万6000人。

 アッカ・ネットワークスによると,障害の原因はアッカが持つOCNユーザー用のBAS(ブロードバンド・アクセス・サーバー)の一部が故障したこと。BASは,複数のNTT局舎に置いたDSLAM(digital subscriber line access multiplexer)からOCN網に接続する際に,ユーザー認証などの役割を果たす機器である。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)