中部テレコミュニケーション(CTC)は,IPセントレックス・サービスに「052-xxx-xxxx」などのいわゆる「0AB~J」番号を使えるメニューを5月1日から追加する。メニューを追加するのは「CTC IP Centrex Service」と呼ぶサービス。NTT電話を解約した際に同じ番号を利用できる「番号ポータビリティ」にも対応する。

 CTC IP Centrex Serviceには,拠点にある既存のPBXをそのまま使う「タイプ1」と,PBXを撤去してPBX機能をCTCがIP網経由で提供する「タイプ2」の二つがある。今回0AB~J番号を使えるメニューを追加したのはタイプ2。「0AB~J番号のニーズの多いタイプ2で先行して開始した。今後タイプ1にも対応する」(CTC)。

 アクセス回線はCTCが提供する広域イーサネット・サービス「CTC EtherLINK」を利用する。帯域は,データ・トラフィック量や電話の頻度や通話時間から,総務省の定める通話品質を確保するように決める。110番や119番などの緊急電話には対応していない。このため別途NTT電話を引き込み,CTCの用意する「外線用ゲートウエイ装置」をLANに接続する必要がある。

 提供地域は愛知,三重,岐阜,長野,静岡西の5県。初期料金として1内線網ごとに1万円,端末ごとに1000円が必要。番号ポータビリティを利用する場合は,1番号当たり平日昼間だと2000円,平日夜間および土日休日だと3000円かかる。月額料金は050番号は1端末当たり1200円であるのに対し,0AB~J番号だと1400円になる。

(白井 良=日経コミュニケーション)