ボーダフォンとDDIポケットは4月22日,5月中に発売を予定する新端末を相次いで発表した。ボーダフォンの新端末は斬新なデザイン,DDIポケットの新端末はパソコン用ブラウザ「Opera」を搭載するなど,どちらも戦略的な製品と位置づけられている。

 ボーダフォンが発表した端末は,「KOTO-V303-T」(東芝製)。和楽器の「琴」をイメージした斬新なデザインが特徴(写真1)。同社は2002年ころからデザイン性の高さを重視した端末の開発プロジェクトを進めており,今回のKOTOはその第1弾となる製品である。32万画素のディジタル・カメラも搭載する。5月下旬以降の発売を予定している。

 ボーダフォンによると,「他にも開発を進めている機種がある」(森一幸ターミナルマネジメント部ニューデバイスプラニンググループ課長)という。KOTOに続き,デザイン性の高い端末を次々とシリーズ化していく方針。

写真1 ボーダフォンの「KOTO-V303-T」(東芝製)
写真1 ボーダフォンの「KOTO-V303-T」(東芝製)

 DDIポケットが発表した端末は,「AH-K3001V」(京セラ製)。ブラウザのOperaを搭載したことで,パソコン向けのWebサイトも閲覧できる点が特徴だ(写真2)。Operaを搭載するのは,国内の携帯電話・PHSとしては初の製品となる。ディジタル・カメラの画素数は約11万画素。5月14日に発売する。

写真2 DDIポケットの「AH-K3001V」(京セラ製)
写真2 DDIポケットの「AH-K3001V」(京セラ製)

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)