NTT西日本は4月15日,「SSL-VPNソリューション」を4月19日から提供開始すると発表した。ユーザー拠点内にSSL-VPN装置を設置し,リモート・アクセス環境を構築するサービス。NTT西日本のFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」などのアクセス回線の提供から,工事,保守までをパッケージ化した。

 料金は25ライセンスの場合で,機器代金,設定費,工事費込みで約100万円から(回線料金やインターネット接続料金,機器の保守費は含まない)。対応製品は,ノキア「ノキア Secure Access System」とF5ネットワークスの「FirePass」の二つ。「大規模ユーザーにはFirePass,中小規模ユーザーにはノキア Secure Access Systemを推奨している」(NTT西日本)。

 SSL-VPNは,IPsec(IP security protocol)ではなくSSL(secure sockets layer)を使って構築するVPN(仮想閉域網)で,リモート・アクセスに適している。クライアント側の端末にはソフトウェアのインストールや複雑な設定変更が不要な点が特徴。

 SSL-VPNソリューションは,NTT西日本が自治体や企業向けに提供するネットワーク・ソリューション・パッケージ「N.prosol(エヌプロソル)」の一つに位置づけている。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)