総務省は4月14日,451万件の顧客情報を流出したソフトバンクBBに対して行政指導を実施した。総務省はソフトバンクBBの個人情報の管理体制が不十分だったことを指摘。再発防止に向けた対策の徹底と,流出原因の究明に努めるように指導した。

 ソフトバンクBBは,顧客データベースへのアクセス履歴を約1週間しか保存していなかった。また,データベースを参照できる端末からメールや記憶媒体で情報を持ち出すことができたなど,管理体制が甘かった。こうした体制について総務省は,「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」に違反していたと判断した。行政指導では,再発防止策の実施状況や流出原因の究明状況などを5月末までに報告することを求めた。

 このほか総務省は,通信事業者が加盟する電気通信事業者協会,テレコムサービス協会,日本インターネットプロバイダー協会の3団体に対しても,顧客情報管理を強化するように要請した。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)