電子情報技術産業協会(JEITA)は4月13日,2004年2月の携帯電話機(自動車電話機含む)の国内出荷台数を発表した。対前年同月比97.6%の347万5000台と,2カ月連続で減少した。ただし300万台を割り込んだ1月(293万5000台)と比べれば,118.4%と持ち直した。

 JEITAでは,定額制パケット通信サービスなどが追い風になって,今後も堅調に推移すると見ている。電気通信事業者協会(TCA)による携帯電話加入者数の推移を見ると,2月の純増数41万2700加入から3月は同97万8200万と大幅にアップしている。こちらの押し上げも期待できそうだ。

 PHS端末は,対前年同月比27.2%の2万台と過去最低の出荷台数を記録した。これで4カ月連続のマイナスとなり,落ち込みに歯止めがかからない。PHSはこの4月にケイ・オプティコムが音声サービスから撤退する意向を表明するなど,逆風が吹き荒れたままだ。

(加藤 雅浩=日経コミュニケーション)