ベーステクノロジーは4月6日,カード型FOMA端末の通信に最適化したサーバー用の通信速度向上ソフト「QuiX-Mobile Accelerator F」を発表した。カード型FOMA端末を使ってパソコンでデータ通信する際に,Webページのアクセス速度が向上する。主に法人向けに販売。NTTドコモが発売するサーバー製品「MMQUBE2Plus」にインストールして利用する。価格は60万9000円から。出荷開始は4月12日。

 ソフトはNTTドコモと共同で開発した。Webアクセス時に,ソフトをインストールしたサーバーを中継することで,Webページのデータを最大95%まで圧縮。端末側の体感速度を向上させる仕組み。また,小容量のデータをまとめて送信することで,FOMAの通信帯域を最大限に利用する機能も搭載した。これによって「FOMAの最大通信速度である384kビット/秒の約9割,約350kビット/秒の通信速度が常時出る」という。

 利用にはクライアント側にもソフトのインストールが必要。対応OSはWindows XP/2000。対応ブラウザはInternet Explorer 5以上,Netscape Navigator 4以上。

(堀越 功=日経コミュニケーション)