NTT東日本は4月1日,固定電話発携帯電話着サービスの通話料を4月8日から値下げすると発表した。NTTドコモの携帯電話に発信した場合の料金が対象。1分当たり18円(価格は税抜き,以下同)だった通話料を,17.5円に変更する。ドコモ以外への発信は変更はなく,auの場合は1分19円,ボーダフォンとツーカーは1分21円。

 4月1日から,一斉に固定電話発携帯電話着のサービスが始まった。相手の携帯電話番号の前に事業者識別番号をダイヤルすると,固定電話事業者が設定した料金で通話できる。サービスを開始したのは,東西NTT,NTTコミュニケーションズ,KDDI,ケーブルアンドワイヤレスIDC,日本テレコム,パワードコム,フュージョン・コミュニケーションズ,メディアの9社。

 固定発携帯着サービスは,既に値下げ競争がスタート。直前になって値下げ発表が相次ぐ事態になっている。日本テレコムは1月に1分20円~22円と料金を発表したが,3月24日に1分18円に値下げ。3月30日には,パワードコムが1分19円から18円に値下げした。

 現在の相場は1分18円~21円。特にユーザー数の多いドコモへの発信は,18円~19円と激戦区になっている。NTT東日本の“17.5円ショック”で,「業界最安値」を目指した競争の激化が予想される。

(白井 良=日経コミュニケーション)