NTT持ち株会社が全額出資するNTTレゾナントの新社長に,NTT東日本代表取締役副社長の資宗克行(すけむね よしゆき)氏が就任することが明らかになった。これまでNTTレゾナントの社長を務めていた武内道雄氏は体調不良を理由に辞任し,4月1日から資宗社長が就任する。なおNTT東日本は3月31日,資宗副社長の退任を発表した。

 NTTレゾナントは,NTT持ち株会社が約200億円を出資して2003年12月に設立した。NTTグループを挙げて取り組んでいる次世代ネットワーク・アーキテクチャ「RENA(resonant communication network architecture)」を推進する中核会社である。NTT持ち株会社の子会社で,ブロードバンド向けコンテンツ配信サービスを提供していた「NTTブロードバンドイニシアティブ」(NTT-BB)とポータルサイト「goo」を運営していたNTT-MEの子会社「NTT-X」から営業譲渡を受けた。4月1日から映像コミュニケーション・サービスの開発など,本格的に事業を開始する。

 新社長に就任する資宗氏は,1968年に日本電信電話公社(当時)に入社。97年に日本電信電話(当時)取締役ネットワークサービス推進部長,99年にNTT東日本常務取締役東京支店長を経て,2002年に同社代表取締役副社長に就任した。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)