NTTドコモのPHS顧客管理システムがダウンし,新規登録の処理ができない状態に陥った。18日午前8時に障害が発生,午後3時30分ころに復旧した。店頭での登録処理が可能になったのは,午後4時ころ。

 障害の原因は「18日の朝に顧客管理サーバーのプログラムを更新したところ,不具合が起きた」(広報部)。グリニッジ標準の2038年のある日付と時刻を過ぎるとシステムが時刻を認識できなくなる,いわゆる“西暦2038年問題”の影響ではないという。なお,PHSの機種変更や同社のFOMAと携帯電話の加入者管理システムには影響がなかった。

 トラブルの影響を受けたのは,NTTドコモとグループ全8社のユーザー。このうち,ドコモの支店やドコモショップ以外の量販店からの契約ができない状態が続いていた。今回の障害によって,PHSを契約するため店頭を訪れたユーザーはその場で端末を受け取ることができなかった。NTTドコモによると「この種のトラブルはほとんどない」(広報部)と言う。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)