アライドテレシスは3月16日,ネットワーク経由で受信した映像を家庭用テレビなどで再生できるセットトップ・ボックス(STB)「CentreCOM CA100TX」の販売を開始した。ユーザーの要求に応じて映像を再生できる「ビデオ・オン・デマンド(VOD)」用途を見込み,FTTHを導入した集合住宅やホテルなどへの納入を狙う。出荷は5月中旬の予定で,価格はオープン。

 CA100TXが対応する動画圧縮技術(コーデック)は,米オンツー・テクノロジーズが開発した「VP5」。750kビット/秒程度の速度でもDVD並みの映像を再生できるという。今後,ファームウエアのアップデートで,MPEG4やH.264といったコーデックにも対応する予定。

 映像を配信するサーバー側のシステムは,米シー・チェンジ・インターナショナルの「ITVシステム」,米オンツー・テクノロジーズの「TrueCastサーバー」に対応。同製品を日本国内で取り扱う日本コントロールシステム(東京都渋谷区),およびメディア・クルーズ・ソリューション(東京都渋谷区)と協業して,サーバーとSTBを含めたシステム全体としての販売も予定する。

(堀越 功=日経コミュニケーション)