ボーダフォンやシトリックス・システムズ・ジャパンなど6社は3月16日,企業を対象にしたモバイル業務ソリューションの開発で提携すると発表した。9月末までに,業界団体「モバイル・エンタープライズ・アライアンス・ジャパン」(MEA Japan)を発足する。

 現時点ではボーダフォンとシトリックス・システムズ・ジャパンのほか,兼松コミュニケーションズ,住商エレクトロニクス,日本通信,ネットワールドが同団体の設立準備に参加。最終的には70社程度の会員企業を募る。

 同団体の目的は,携帯電話やPHSなどを使った業務用システムやソリューションを共同で開発したり,ユーザー企業への普及促進を図ること。「通信事業者,メーカー,システム・インテグレータのノウハウを統合してユーザー企業に提案できる」(シトリックス・システムズ・ジャパンの田中正利社長)。モバイル業務システムを導入したいユーザー企業の相談窓口となるだけでなく,具体的なユーザー案件についても参加企業が補完し合って取り組む方針である。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)