ボーダフォンは3月18日より,同社の「ボーダフォンライブ!」対応端末と,海外事業者のマルチメディア対応端末間で,映像付きメール「写メール」,「ムービー写メール」を送受信できるサービスを開始する。サービス名称は「グローバルメール(Global Mail)」。これまでも,海外へ持っていった同社の端末と写メールなどの送受信はできたが,海外の別事業者の端末と相互接続できるのは今回が初となる。

 サービス開始当初,相互接続できる海外事業者は,「Vodafon Spain」(スペイン)と「Hong Kong CSL」(香港)の2社。送受信が可能な海外事業者の端末は,主に欧州で普及している音声,画像付きメッセージ交換機能「Multimedia Messaging Service(MMS)」に対応している必要がある。

 サービス利用にあたって申し込みは必要ない。月額利用料も無料。ただし,グローバルメールを送信する際に,1通あたり100円(30キロバイトまで。30キロ~100キロバイトまでの場合200円)のメール送信料,送信にかかる通信料が発生する。海外の端末からのメールは,国内のボーダフォンライブ!のメール同様,通信料のみで受信できる。なお,384バイトまでの通信料は無料となる。

 海外に送信する際は,グローバルメールの識別番号「1656」を,国番号+送り先電話番号の前に指定する。ボーダフォンライブ!のメールをサーバー上でMMS対応形式に変換して,海外の事業者へ送信する仕組み。

 同社は今後,「写メール」,「ムービー写メール」をやり取りできる海外事業者を順次拡大するとしている。

(堀越 功=日経コミュニケーション