NTT西日本は3月11日,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス「フレッツ・ADSL」とFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」の割引メニューを発表した。「フレッツ・ずっと割引」と「フレッツ・あっと割引」の2種類。4月1日に開始する。

 フレッツ・ずっと割引は,利用期間に応じて月額料金を割り引く。1年超~2年以下では5%引き,2年超では10%引きとなる。例えば,家庭向けのFTTHサービス「Bフレッツ ファミリー100タイプ」の月額料金は月4300円だが,1年超で月4085円,2年超で3870円となる。

 フレッツ・あっと割引は,ユーザーが2年間利用することを約束すれば,月額料金が10%引きとなる。ただし,2年以内で解約すると違約金が発生する。2年目以降は,フレッツ・ずっと割引が適用されて,引き続き10%引きの料金で利用できる。

 NTT西日本は2004年度に,フレッツ・ADSLを70万,Bフレッツを60万増やすという事業計画を発表済み。割引メニューを追加して,加入者の獲得を推進する。

 同様の割引サービスは,近畿地方でFTTHサービスを展開するケイ・オプティコムも提供中。ケイ・オプティコムの割引率は1年超で約4.8%,2年超で約9.5%とNTT西日本より小さいが,家庭向けサービスの料金額はケイ・オプティコムの方が安い。インターネット接続料,端末使用料などを含めた2年超の月額料金は,ケイ・オプティコムが5429円。インターネット接続事業者にもよるが,ぷららネットワークスを使った場合でNTT西日本のBフレッツ ファミリー100タイプの利用料は月6370円となる。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)