電気通信事業者協会(TCA)は3月5日,携帯電話契約数の2004年2月の月間純増数を発表した。au(KDDIと沖縄セルラー電話)が2003年10月から5カ月連続の首位をキープ。2月の純増数は27万3800で,市場全体の月間純増数41万2700のうち66.3%を占めた。累計ユーザー数は1648万3100となった。

 第2位のNTTドコモは8万4400の純増で,累計では4551万4000。月間シェアは20.5%だった。第3世代携帯通信サービス「FOMA」用の端末である「900i」シリーズの一部を2月に発売。それが功を奏して,1月に転落した3位から2位に返り咲いた。

 全7機種の発売を予定している900iシリーズのうち,2月上旬から投入できたのは「F900i」だけ。2月下旬に「N900i」「P900i」を発売したものの,残る4機種はまだ発売されていない。au対ドコモの総力戦は,900iシリーズの販売が本格化する3月以降に持ち越された。

 第3位のボーダフォンの純増数は6万4900。累計ユーザー数を1490万3000に増やした。ボーダフォンの月間シェアは15.7%だった。最下位のツーカーは,累計ユーザー数を1万400減らして364万1400になった。

(白井 良=日経コミュニケーション)