NTTコミュニケーションズは4月1日から同社の広域イーサネット・サービス「e-VLAN」のアクセス回線「イーサアクセス(NTT Comタイプ)」とフラットプラン(全国一律料金プラン)の通信料金を一部値下げする。アクセス回線料金は最大で59%の値下げとなる。フラットプランでは高速通信のメニューを23%から30%値下げした。

 これまではe-VLANとArcstar IP-VPNの料金水準はアクセス回線にイーサアクセスを使う場合,ほぼ同レベルであった。今回の値下げにより,高速通信での広域イーサネットの価格面での優位さが強調されたことになる。

 イーサアクセス(NTT Comタイプ)はNTT東西地域会社の光ファイバを借りて提供するサービス。0.5Mビット/秒,1Mビット/秒,2Mビット/秒のアクセス回線料はこれまで8万円,8万2000円,8万5000円だったが,これらをそれぞれ3万3000円,4万8000円,8万円に値下げする。

 フラットプランでは,通信速度が7Mから1Gビット/秒のメニューを3%から30%値下げした。特に,20Mビット/秒以上のメニューでの下げ幅を大きくし,Arcstar IP-VPNでアクセス回線にイーサアクセス(NTT Comタイプ)を使う場合に比べ大幅に低額とする。

 例えば,20Mビット/秒の場合,Arcstar IP-VPNとe-VLAN(フラットプラン)の料金は同額の月額52万5000円。これが,値下げ後のe-VLANでは43万5000円となり20%近く安くなる。

(武部 健一=日経コミュニケーション)