NTTドコモの立川敬二社長は2月27日,定例会見の中で第3世代携帯電話サービス「FOMA」の定額制メニューに言及した。具体的には「定額制の導入には必ずしも適切なタイミングではないと思うが,誰かが走った以上,黙っているわけにはいかない」と発言。定額制の導入を検討中であるとした。ただし,導入時期については「確定したら発表したい」と明言を避けた。

 携帯電話を使ったパケット通信の定額制メニューは,KDDI(au)が2003年11月から「EZフラット」の名称で導入済み。NTTドコモがどのような対抗策を打つのかに注目が集まっている。

 立川社長はauの定額制メニューに言及する中で,「定額制だけでお客様は満足するのか。auのやっている定額制はベスト・エフォート。これに対する概念はギャランティード(保証型)だ。こういうサービス分類が新しく入ってくるだろう。それぞれをどう使い分けてゆくかが重要だ」とコメント。料金体系もベスト・エフォートやギャランティードなどのサービス分類を前提に考える必要があるとした。

(武部 健一=日経コミュニケーション)